生きていくと、どんなに頑張っていても、どうしようもない場面に出くわすことがあります。
自分でせいでもないことであっても、何か被害やマイナスの影響を受けることはあるものです。
人生とは「諸行無常」(しょぎょうむじょう)。
幸せは自分の感情が決め、満足度は自分の考え方が決めます。
だからこそ、そんなしんどい状態から少しでも抜け出すヒントを禅から学びましょう。
目次
1:逆境はパワーになる「逆風張帆」(ぎゃくふうちょうはん)
逆境というものはつらいものです。しかし、それを乗り越える、耐えることはパワーを与えます。
「逆風張帆」(ぎゃくふうちょうはん)という禅語は、逆風の中、一生懸命に船を操り、前に進もうとしている様子を表したものです。
逆境に立ち向かうとき、それは正当なやり方では太刀打ちできないかもしれません。そんな時は、できるだけその状況を乗り越えるために別のやり方がないかどうか、考えてみましょう。
2:辛さや苦しみは人を成長させる「鳥啼山更幽」(とりないてやまさらにしずかなり)
人として成長していくには、必ずしもラッキーなことや都合の良いことばかりを受け取るだけではありません。
嫌なことやつらいことがあるからこそ、幸せや平穏が引き立つのです。
「鳥啼山更幽」(とりないてやまさらにしずかなり)という禅語は、深山で鳥がひと声鳴いて去った後にある静寂感が一層引き立てるという意味です。
3:自分自身を生きよう「他不是吾」(たはこれわれにあらず)
「他不是吾」(たはこれわれにあらず)
~自分がなすべきことをしっかりと行おう~
直訳すると「他人は自分ではない」ということ。自分に与えられた人生は、自分にしか生きることはできない。そして、今自分がやるべきことは、自分が一番よく知っている。「面倒臭いから」「誰かがやってくれるから」。そんな心の声に負けず、今、自分ができる限りのことをしよう。
4:自分が心穏やかになれるところへ「帰家穏坐」(きかおんざ)
情報化社会の現代では、色んな情報を手に入れやすくなっています。
しかし、その中で人との比較やまるで焦らすかのようにあおる内容まで受け取ってしまうことがあります。
「帰家穏坐」(きかおんざ)という禅語は、長旅の人が久しぶりに家に帰ってきたときのような安堵感を表現したものです。
しんどいと思う時には、どうやって乗り越えるかを考えよう!
ここまで、禅やわびさびの考え方を用いてご紹介してみました。
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