ああもう!悩みがつきないなあ。。。
なんだか自分ばかり損をしている気分になるよ。。。
どうしたらこの悩みが解決できるんだろう。。。
人の悩みは、ある程度分類することができるそうです。健康、金銭、人間関係、仕事、コンプレックス、恋愛や結婚、環境、価値観です。
人は、心と身体、そして経済が健康的にバランスが良い状態になると幸せだと思うようです。
確かに、悩むことがなく、健康的で快適で豊かな状況であれば心は穏やかで満たされています。
しかし、心、身体、経済のどれか1つでも欠けてしまうと、いくら他方が素晴らしくても自分では幸せに思えません。この中で、自分自身がすぐに出来ることは、「心」のケアです。
茶道・禅は、自分自身の中に答えがあるとしていて、自分の心を健康的に保つ方法が学べます。
具体的に、どのようにして解消へ導いていくかをご紹介します。
よし!早速実践して悩みから解放されよう!
それは本当にダメなことなのか?と疑ってみる
禅の教えには、「善悪難定」(ぜんあくさだめがたし)という言葉があります。
これは、何事もどんな人も良い、悪いは決められないということです。
例えば、借金をしている、身体にコンプレックスがある、ギャンブル好きだ、という一見ネガティブなことも、裏を返せばポジティブにも考えられます。
借金が出来るなら、それほどの信用を得ているし、ないならばお金を一生懸命稼げるモチベーションにも繋がる、など。
身体にコンプレックスがあるなら、人の痛みや悲しみが分かるし、改善する努力のきっかけになる、など。
ギャンブル好きなのならば、経済を回していることになります。
何事も「これをしてはいけない!」という考えは基本的に世間や周りの考え方が反映されて、物事の善し悪しを決めてしまっているものです。
これは本当にダメなことなのか、を一回疑ってみると気持ちが少し、楽になるでしょう。
ダメなことをしている自分がダメ、と追い込んでいませんか?
今、この状況にある自分がダメだ、だから自分はダメな人間なんだ!と思い込んでしまう方もいるかもしれません。
例えば、借金をしているこの状況だから自分はダメな人間なんだ!
身体にコンプレックスがある自分だから、人から愛されないんだ!
ギャンブル好きだから、結婚出来ないし、安定した穏やかな家庭が築けない、ダメな人間だ!
こんな風に、自分に制限をかけて決めつけてしまうことを「無縄自縛」(むじょうじばく)と言います。
そうすると、ますます自分の心や気持ちが苦しくなっていきます。
まずは、自分の心、気持ちが穏やかになるように考え方を変えていきましょう。
まずは穏やかな心を取り戻そう
「一切唯心造」(いっさいゆいしんぞう)という言葉があります。
これは、自分の心が自分の周りの現象を作り出しているという意味です。
つまり、悩んでいるならば、悩みを作り出している、とも言えるのです。
例えば、借金をしてしまって悩むのはなぜか、を分析する必要があるのです。
借金をしても悩まない人はいくらでもいます。なぜ、悩むのかが重要なのです。
もしかしたら、気持ちが寂しくて沢山の人におごってしまった。
色んな人に「いつも素敵だね」と言われたくて沢山の買い物をしてしまう。
この場合、「寂しい気持ち」や「人と比べてしまうこと」が発端ですね。
その気持ちを解消しない限りは借金グセは続きやすくなります。
恐らく、自分がしたくてやっている、よりも、本当はしたくないけどしかたくてやっている、になっているでしょう。
「自分がしたくないけど、やっている」から悩みにつながりやすくなるのですね。
身体にコンプレックスを持っている人は、なぜコンプレックスを持つのか、を紐解く必要があります。
誰かと比べて美しいと思えないから、素敵な洋服をかっこよく着こなしたいから、などが出てくるでしょう。
これも、誰かや何かと比べて「自分は劣っていると思うから気分が悪い」状態ですね。
この場合も、発端は「人と比べてダメなところがある自分」がダメだと思っているのですね。
人は完璧な人はいません。
意外と自分がコンプレックスに思っているところは周りの人にとっては些細なことだったり、逆に魅力にうつっていることもあります。
ぜひ、自分にも素敵なところがある、コンプレックスがあったからといって不幸にはならない、という事実を知ってください。
気持ちを落ち着かせると自分に合った解決法が見つけやすくなる
悩みに執着をし続けていると、冷静に判断が出来なくなることがあります。
「すぐに問題が解決するかもしれない」と突拍子ないことに手をつけてしまったりもします。
しかし、自分がそれを悩む背景は何かを冷静に見つけ出してみてください。
例えば、ギャンブルのどこが好きなのかを分析してみるのです。
ただ、やることが見つけられないならば、他に趣味などを見つけてみるのも良いでしょう。
自分が勝った時に感動や負けた時の悔しさをバネにしたいならば、それを仕事にぶつけてみるのもアリです。
今の仕事でそれが出来ないならば、そのような感情を味わうような別の仕事に切り替えるのも検討できるでしょう。
こんな風に、自分の思考と感情を整理していくことで、自分が求めていたこと、欠けていると思っていることが見つけやすくなります。
そうすれば、それを別のものに置き換えてみたり、別の視点で捉えてみることで、悩みが解決に結びつけられやすくなります。
ぜひ、試してみてください。
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