イギリスや台湾もお茶の文化はあるよね?他もあんな感じなのかな?
茶道ってなんかいっぱい覚えなきゃいけないことが沢山って感じ。
日本の茶道ってやっぱりイマイチよくわかんない~
茶道とは、日本の伝統的なお茶、抹茶を点てて、相手に振る舞う儀式です。
世界には様々なお茶の楽しみ方があります。ヨーロッパ(イギリス)やアメリカでは紅茶が有名ですね。台湾や中国ならば、台湾茶、中国茶などです。
そんな中で、日本の茶道は日本人の歴史や精神性、文化の影響を受けて、成り立っています。それが作法にも組み込まれているのです。
しかし、茶道の歴史や精神性、作法の意味までもきちんと教わることはなかなか難しいもの。理由の1つは、あまりにも学ぶべきことが沢山あり、書籍を読んだり、探求していくと調べることが多すぎるからです。
そこで、私は茶道の中身を中心にわかりやすく、作法は家でも簡単にできるようにお伝えしていこうと決めました。
なぜなら、作法は通常の茶道教室やイベントで体験ができますが、現代に活かす形で知識や活用方法については、なかなか教えてもらうことはありません。
しかし、茶道の中での重要なポイントだけでも知れば、作法もより楽しめますし、日本人や日本のことをより深く理解することができます。
日本でも、ただお茶を飲んだり、相手におもてなしをするために沢山の修行を積むといったイメージが多いのが現状です。日本人でも茶道の中身を知る人は多くはありません。
私は作法も大切ですが、茶道の中身の方も重要だと思っています。
目次
茶道の中身を知って活かせば、人生が確実に変わります。
例えば、あなたがある仕事を任されたとします。
その仕事のやり方だけを教わるよりも、その仕事をする意味やそれのゴール、それによってお客様や相手にどのような影響が出るのかを理解している方がよりやる気やモチベーションが上がりませんか?
きっと、ただ仕事をこなすよりもより良いパフォーマンスができるでしょう。少なくとも、私はそう考えています。人間は意味付けをすることで行動や心が変わるのです。
文化から歴史を知り、未来に活かせば、あなたの世界が拡がる。
私はハワイに行った時に、フラダンスの踊りの意味を現地のガイドから教えてもらったことがあります。
それまで、フラダンスというと、明るいイメージでした。なぜならハワイは常夏で皆さん陽気で寛大な人々が多いと思ったからです。
でも、実際は違いました。フラダンスは、時に悲しみの感情を表すこともあるし、きちんとした歴史的な意味を表現することもあります。
文化には、その国の歴史や精神性、意味が込められています。そういったことを知ることで、新しい視点を得て、あなたの世界が拡がります。
あなたの世界が拡がれば、日常もぐっと鮮やかに豊かなものになります。より楽しめることができるでしょう。
「一期一会」は茶道から生まれた禅語。
禅の教えとして日本でも有名な言葉があります。「一期一会」という茶道から派生した四字熟語があります。
これは、ご縁は素晴らしいものだということです。ぜひ皆さんも出会った際に、この思いを大切にしてください。きっと素敵なご縁になります。
例えば、茶道のお茶会は一回一回が二度と無いものです。そこで一緒になった人とのご縁もきっと二度と無い貴重なものだという考え方です。
この考え方があれば、行動も作法も関連していきます。
その考え方が茶道の作法に繋がっている。
茶道の作法を練習することは自分の心を磨く修行とも言われています。
例えば、せかせかと忙しい時は自分の心も慌ただしく、余裕がないために相手に丁寧に接することが出来ず時には無下な態度になったりしませんか?
丁寧に心を込めて所作をすることは自分の気持ちも落ち着きますし、相手を手稲に扱っている大切な気持ちも伝わります。
所作、作法で心の状態を整える。
例えば、お辞儀の仕方、座り方は、背筋をまっすぐにのばして指先を揃えて丁寧にします。
真行草という言葉があります。これは、以下に分けられます。
真(しん) →一番丁寧な意味を込めた頭を深々と下げるお辞儀。例えば、お茶会に参加した後に亭主に最後の挨拶をする場合など。
行(ぎょう)→一般的な普通のお辞儀。例えば、作法の中で区切りがついた時などにします。
草(そう)→会釈のようなもので、一番軽いものです。指先を軽くつくだけのもので、例えば簡単な挨拶の際にします。
ふすま、ドアの扱い方は、背筋をまっすぐにのばして立ち、突然一気にあけない、しめないのがポイントです。相手を突然ビックリさせず、丁寧にあけて、しめます。
お菓子の頂き方は、お菓子を作ってくれた人、用意してくれた人すべてに感謝の気持ちを表すために頭を下げて、最初に挨拶をします。
お箸もお皿も丁寧に扱い、決して雑に扱わず、次に使う人の気持ちを考えます。
お茶の頂き方は、抹茶を作ってくれた人、用意してくれた人すべてに感謝の気持ちを表すために頭を下げて、最初に挨拶をします。
最初にお茶碗は一番キレイな正面の部分を自分に向けて渡されます。その意味は、「あなたを尊敬しています」というものです。
受け取った側は、「ありがとうございます」という返事のために謙遜の意味でお茶碗をおよそ2回半ほど回します。
そして、一番キレイな面を自分には避けて、いただきます。
尊敬と謙遜をマナーで示す、無言のコミュニケーションです。お茶を飲んで美味しいなという気持ちを表すには言葉では本来ありません。
飲み干す際に、あえて「ずずず!」という音を、大きく立てて相手にアピールします。それが「あっと言う間に飲み干すほどあなたの点てたお茶は美味しい」という意味になります。
このような歴史や文化があるからこそ、日本人は言葉にしなくても察するという意識があるのかもしれません。
いかがだったでしょうか。文化を知ると歴史を知り、面白さも拡がります。
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