禅とか瞑想ってよく聞くけど、結局同じなのかな?
本屋とかでも同じようなコーナーに置いてあるよね。
禅も瞑想も、違いを知りたい!
禅というと瞑想、瞑想というと禅、というくらい密接な関係があります。
様々な見解はあると思いますが、日常生活で活かすという視点にたって、今回はお伝えします。
禅というのは、あり方や考え方という思考のことを指します。
瞑想とは、悲しい、イライラする、といった感情を客観的に捉えることを指します。
この2つを使うことで自分の感情を客観的に捉え、禅という考え方をヒントに、思考を整理することができます。
感情と思考の整理によって、人は自分の狭い視野から抜け出して、心が自由になります。心が自由になると、ストレスを感じなくなり、リラックスが出来ます。
目次
禅とは心が楽になる考え方
禅というのは、基本的に精神的な自立です。
禅語では、「主人公」(しゅじんこう)という言葉があり、この意味は「本来の自分自身」という意味です。
誰とも比べることなく、周りの常識や当たり前にとらわれない、自分自身。
何を好きになっても良いし、嫌いになっても良い。
誰を好きになっても良いし、嫌いになっても良い。
何かになる必要もないし、なりたいならなっても良い。
どんな状況であっても、偽りのないありのままの自分の気持ちに嘘をつかないということが大切です。
瞑想で大切なのは、頭の中を空っぽにすること
瞑想というと、座禅やマインドフルネスなどを思い出す方も多いでしょう。
でも、実際に言われた通りにやってみると意外と難しいもの。
「考えないように!」と意識すると何故か脳が「考えてしまう」というあまのじゃくに。
そんなときは、無理にがんばらなくて良いです。瞑想の一番の目的は、ぼーっとすることです。
人間の脳みそは1日に6万語以上を考えているので、そのパワーを少し止めるのです。
特に、それが感情も強くなるとその消費パワーは強度を増していきます。それによって、脳が疲れ、身体も疲れていくのです。
なので、一番のおすすめは瞑想を完璧にすぐにやろうとしないことです。
自分が「ほっと」したりするようなリラックス時間を設けたり、ぼーっとできる場所に行ったりすることをおすすめします。
例えば、好きな紅茶を1杯だけ飲む時間や自然の様子をただ眺める時間、ベッドに横になる時間など。
このような時間を1分でも持つだけでも、リラックス効果は期待できます。
禅と瞑想において大切にしている共通点は「今」
禅語には、「日日是好日」(にちにちこれこうじつ)といって今、今日を大切にしなさい、という意味の教えがあります。
禅が考え方やとらえ方として軸にしていることは、「今ここに在る」ということです。
また、瞑想も「今この瞬間」を意識して過去も未来も考えないようにします。
2つが共通するのは、「今」という概念です。
「今」に集中し、「今」を大切にすることで余計なことを考えず、感じないのです。
この考え方と感じ方によって、自分の世界の見え方やあり方が変わるのです。
自分の感じる心が世界を映し出す
自分のいる状況や世界が「辛い」ものだと感じて、そういうものだと考えてしまうと、行動もそれに影響を受けます。
「辛い」世界にいる自分なら、「辛い」仕打ちを受ける自分でないと頭の中で辻褄が合わなくなるのです。
それによって「辛い」仕打ちを受けるような行動や表情をする自分へと変わっていってしまいます。
もちろん、それは無自覚にそのように変化していくでしょう。
しかし、逆にこれが「楽しくて心地良い」世界と捉えるならば、そのようになっていくものです。
だからこそ、自分が感じたい感情が得られる考え方や行動を意識するべきなのです。
例えば、楽しい趣味の時間を増やしていく、心地よい寝具を揃える、といったことです。
自分の身近で小さなことでも良いのです。少しづつ増やしていくことで世界も変わっていきます。
さらに、禅と瞑想の良い部分を活用することの効果について、3つご紹介します。
罪悪感から解放されて、愛情や豊かさを受け取れる
「褒められたけど、なんか申し訳ない気持ちになる」
「なぜか自分はこの場所に居て良いかわからない」
「自分が悪いんだといつも自分を責めてしまう」
こんな風に感じたことはありませんか?特にルールや思い込みがある場合によく見られます。
禅語には、「柔軟心」(にゅうなんしん)という常識や思い込みにとらわれない心という意味があります。
あなたが「こうでなければならない」「これが普通だ」「こうあるべきだ」と感じていること。
それを1つ1つ書き出してみてください。
本当にそうなのでしょうか?
もし、その考え方が自分の心を縛っているのならば、逆に考えて見たり、なくしてみましょう。
きっと、心がふわっと軽くなります。
劣等感から抜けだし、人と比べることがなくなる
「あの人と違って自分には価値がないから、何をやってもダメ」
「自分にはダメなところがいっぱいあるから幸せになれない」
「何事も完璧でないと自分自身の価値につながらない」
いつもなんだか自分が下にいる気分になる、なんてことはありませんか?
これは、特に人と比べてしまうからですね。また、人ではなく自分で作り上げた理想像と比べる方もいます。
禅語には、「知足」(ちそく)といって足ると知るという意味もあります。
人は、「ない」ものを見てほしがります。あれが欲しい、これが欲しい、と絶え間ない欲求が出てきます。
欲求を否定するつもりはありません。
しかし、その欲求が「ない」から欲しいのか、すでに「ある」けどもっとあったら嬉しいな、なのかで感じ方が変わります。
自分の中に「ない」ものばかりよりも自分の中に「ある」ものに目を向けましょう。
すると、自分は「ある」、実は満たされている!と気づくはずです。
開放感を味わって、チャレンジすることができる
罪悪感や劣等感は周りに縛られて気にしてしまうことであらわれます。しかし、この2つがなくなれば、開放感を味わえます。
何も気にする必要はなく、自分に自信を持つことができます。
これまでやりたかったことややってみたことにチャレンジもしやすいでしょう。
きっと、あなたの世界がより豊かに楽しくなりますよ。
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