茶道って言葉は分かるけど、実際は何をしているの?
茶道とは、日本の伝統的な形式を守り、お茶を点てて、お客様におもてなしをする行為です。
いわゆる、儀式みたいなもので、それを本格的するには、沢山の練習や道具、特別な場所が必要です。例えば、着物を着たり、茶室や茶道具が必要であったりします。
さらに、おもてなしをする側だけでなく、お客様側にも知識や準備が必要です。お互いに知識がないと一緒にお茶会は成立しない、特殊なお茶の文化です。
そして、茶道は、基本的に話をしません。作法で、コミュニケーションをします。もし、話すとしても、形式があります。
例えば、誰かお客様側で代表となる人が、主催者と話して良いのです。話す順番があり、すべて細かく決まりがあるのです。そんな茶道なので、もし茶道をしたい!という場合には、基本的に練習が主になります。
まずは、沢山の練習が必要で、それができないとお茶会ができません。そして、相手におもてなしができないからです。茶道を学びたいと思ったら、多くの場合は茶道教室に通って練習を沢山するのです。
なんだか茶道って大変だなあ。。。
目次
そんな茶道は禅と求める本質が一緒です。
例えば、茶道と禅の考え方に「一期一会」というものがあります。一期一会とは、すべての人との出会いは大切にするべきだという意味です。
まるで、たった1回きりの人生の中で1度しか出会えないほど、貴重だということのたとえです。
多くの日本での教育の場合、四字熟語として一般的に知られていますが、茶道の考え方から派生したものと言われています。
それは、2度と同じお茶会はなく、そのお茶会で出会う人々との出会いは、とても貴重であるということからです。
「一期」は仏教語で、人が生まれてから死ぬまでの間のことを意味します。「一会」とは、人々が1回だけ会うということです。
なかなか日常でこの「一期一会」を体感することはないかもしれません。
でも、例えば、新しく人と出会った時や、何かのきっかけで誰かと何かを一緒にするときはぜひ、こんな目線で考えて見てください。
”もしかしたらこの人とは何か縁があるかもしれないな”と。それがたとえ、同性でも異性でも。それは、相手に何かを期待するということではなく、ひょっとすると、新しい発見があるかもしれないし、共通点があるかもしれません。
なぜなら、どんな場合でも、人との出会いは面白いもので、何かしたらあるものです。
なるほど~有名な四字熟語も茶道から来ているのか!
実は、この「一期一会」のもう一つの意味は、相手を大切に扱うということもあるのです。
1つ1つの出会いが特別なものと思えば、相手を大切に思いますよね?そうすると、嫌な態度を取らなくなるし、自然と笑顔になると思います。
お互いに相手を大切に思う態度で接すると、お互いが良い気分で過ごせます。そう、気持ちが行動に表れるのです。
大切に思う気持ちが相手を大切に思う行動に反映されて、それがのちにお互いにとって良いことへと繋がります。そういう考え方が日本には受け継がれています。
なんとなく、過ぎてしまう日々や人との出会いも、少しだけ意識を変えることで、ガラリと世界が変わります。茶道の「一期一会」を大切にすると、自分の世界がグッと拡がりますよ。
人との出会いを大切にすると、あなたの人生は豊かになります。
私が大切にしていることは、茶道を通じて人生を楽しむこと、豊かにすることです。
それを教えてくれたのも、「人との出会い」のおかげです。直接誰かに出会ったこともそうですが、単純に素晴らしい本も書いてくれた人との出会いです。
また、この茶道という文化を創り上げてくれた先人も人です。そうです、すべてには「人」が関わっているのです。だから、人は何かしらの形で人と出会い、関わりがあります。
これを心得ていると、道具や身の回りのものを作ってくれた人にも感謝が出来ますし、自分が恩恵を受けている便利さやシステムにもいつもと違った視点で学びが得られます。
そんな風な視点も含めて、私は現代社会に活かせる形でアレンジをした「おもてなし茶道」というものを作りました。おもてなし茶道は形から入るのでなく、形ができた目に見えないものを大切にしながら、現代に変容して楽しむことができます。
茶道を簡単に取り入れることで、こんなことができます!
おもてなし茶道は、誰でも簡単にできるように作法をよりシンプルにしています。そして、現代の生活にも役立てるように、使える知識を分かりやすく教えています。
・正座なし、着物なし、畳なしで気軽にお茶を点てられる
・茶道具をすべて揃えなくても、家にあるもので代用して5つのアイテムで出来る
・精神や健康に良い抹茶を身体に取り入れることができる
・お茶を点てる時には集中力が増し、ストレスが緩和される
・禅の考え方を日常に取り入れて、人生をより楽しめる
ぜひ、あなたもおもてなし茶道を通じて、人生を楽しみ、心豊かにしてくださいね。
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