この季節になると、乾燥や気温で低下によって風邪や体調を崩しやすくなりますね。
何よりも健康的な食生活と精神、十分な睡眠が大切なのは言うまでもありません。
そして、普段の手洗いやうがい、殺菌などにも注意してあたたかくして過ごすことが一番です。
さて、そんな病気をもらいやすい時期に強い味方をしてくれるのが、「抹茶」です。
抹茶は茶葉をそのまま身体に取り入れることができるので、少しの量で効率的に摂取しやすいのです。
もちろん、体質によって適量があるので、絶対に沢山毎日摂取してください!とは言いません。
しかし、毎日の生活の中で、ちょっと取り入れてみると良いかもしれません。
目次
2月6日は抹茶の日です!
実は、愛知県西尾市茶業振興協議会が1992年に2月6日を「抹茶の日」と制定しました。
茶道のお茶会で扱われる、お湯を沸かす道具を「風炉」(ふろ)と言いますが、この語呂あわせで、2月6日にしたそうです。
ちなみに、愛知県西尾地区では鎌倉時代より、抹茶の生産と消費がよくされているようです。
知っておきたい!抹茶の効果
1:抗ウイルス作用でインフルエンザ予防
なんと、抹茶の成分であるカテキンには、抗ウイルス作用があるようです。
こまめにあたたかいお茶を飲んで風邪やインフルエンザを予防するのが具体的な策ですね。
カテキンには、抗酸化作用や血糖値が上がってしまうのを抑える作用もあります。
そのため、食事後のお茶で食べ過ぎを防ぐことも効果があります。
(参考:伊藤園と静岡県立大学薬学部との共同研究 (2018)より引用)
2:おなかの調子を整えて毎日スッキリ!
おなかの中の腸内には、悪玉菌と善玉菌があります。
この腸内にある悪玉菌を減らして善玉菌を増やすことで、おなかの調子が整います。
そして、抹茶には、善玉菌を増やして悪玉菌を減らす効果があると研究結果でわかりました。
例えば、便秘や下痢といった不調にも適量を取り入れることで、調子がよくなっていきます。
(参考:井上亮(京都府立大)ら、日本食物繊維学会(2018)発表結果より引用)
3:生活習慣病やアレルギーに効果的
また、肥満などの生活習慣病やアレルギーにもおなかの腸が関係しています。
できるだけ、善玉菌が多くいることで健康的に過ごせます。
さらに、花粉症などの季節的なアレルギーの他、常にあるアレルギーにも緩和がみられるようです。
(参考:伊藤園と日本薬科大学との共同研究/伊藤園と東北大学未来科学技術共同研究センターとの共同研究(2019))
4:お肌と髪がより美しくなる
抹茶にはビタミンCもたくさん含まれています。
このビタミンCはメラニン色素を抑える効果があるので、美しい肌を目指したい方にもおすすめです。
さらに、ビタミンCはカテキンと一緒に取り入れることでより効果を発揮するようです。
(参考:https://chakatsu.com/basic/matcha_efficacy/(2019))
5:殺菌効果で虫歯や口臭に効果的
抹茶の成分には消臭や抗菌、癌を予防してくれる成分も含まれています。
クロロフィルやカテキン、ビタミンEなどといったものです。
さらに、フッ素があるので歯も強くしてくれます。
(参考:https://chakatsu.com/basic/matcha_efficacy/(2019))
6:中高年の認知症にも緩和
なんと、抹茶を継続的に取り入れることで中高年の方々の認知機能の一部が改善するそうです。
この一部というのは、物事についてパッと判断する能力のことを指すようです。
抹茶に含まれているカフェインの成分によって集中力を高めることもできるため、よりよく作用しているためです。
物忘れが激しい、なんだかぼーっとしてしまう、そんな方にもおすすめです。
(参考:北海道札幌市で開催された「第37回日本認知症学会学術集会」(2018))
7:リラックス効果で気持ちが落ち着く
抹茶には、テアニンとカフェインという成分があります。
テアニンには、交感神経を抑えて、代わりに副交感神経の働きを活発化させます。
それによって、癒やしやリラックス効果があるようです。
さらに、血液の流れがよくなり、身体があたたまりやすくなります。
実は、このテアニンは緑茶の10倍もあるといわれていますので、心が落ち着かない時はぜひ抹茶がおすすめです。
(参考:※Monobe M et al. (2019) in pressより引用)
1日でどのくらいまで飲んで平気?
抹茶は飲み過ぎると眠れなくなったり、副作用が表れることがあります。
主に、カフェインが原因のようなので、1日のカフェイン量を計算すると自然に適量が計算できます。
そのため、1日の抹茶の適量摂取量は、以下をおすすめします。
成人男性では12g程度まで、成人女性では9g程度まで(大体、小さじ2杯ほどになります。)
妊婦の女性では、6g程度まで(大体、小さじ1杯ほどになります。)
成人未満の場合は、2g程度まで(大体、小さじ半分ほどになります。)
(参考:日本食品標準成分表 2015年版(七訂))
手軽に簡単!おすすめの取り入れ方法3つ!
抹茶と言えば、茶道ではお湯を入れて茶筅で点てる、ということが一般的です。
しかし、茶道のように飲むだけでなく、日常ではこんな取り入れ方もあります。
・お湯を入れて抹茶の粉末を入れて水筒やボトルに!
・ヨーグルトやチーズケーキに少し振りかけて甘みの調整に!
・抹茶ケーキなど成分に入れて健康を考慮したお菓子に!
自分のライフスタイルに合わせて楽しもう!
いかがだったでしょうか?
抹茶を楽しく取り入れることで健康的に美しくなれるなんて、とっても嬉しいですよね!
ただし、何事も継続が大切です。
効果が検証された研究では、少なくとも継続して2週間を要しています。
ぜひ、ご自身が無理なく続けられるように、少しづつ、取り入れてみてくださいね。