ミニマリストが流行った時に、私が思ったこと。それは「茶道と通じている!」ということです。
中には、「いやいや茶道にはまると様々なお道具やらお着物やらでモノが増えていくのよ」という意見もあり、否定はしませんが、あり方や考え方は非常にミニマリストに通じるものがあります。
今回は、ミニマリストと茶道について書き連ねていきます。
(※無駄なものが一切ない、ミニマリストのような茶室)
目次
1:千利休とミニマリスト
千利休は、四畳半ほどの茶室に茶花をシンプルに飾り、黒楽茶碗というすべてが黒のお茶碗をプロデュースしました。
これも、狭くても快適に、余計なものは飾らず、持たないというのはミニマリズムやミニマリストに通じるのではないでしょうか。
2:わび・さびとミニマリスト
わびさびの文化は日本独自の美意識だと言われています。
経年変化を目に見える形でも目に見えない形でも、美しいと愛でることができる。
これは一点ものやお気に入りのものを長く愛する心と通じます。
大量生産、大量消費ではなく、お気に入りをずっと愛するのです。
3:茶道とミニマリスト
茶道では、「お茶が一番美味しく飲める」ということを1番に作法が構成されています。
さらに、それはただ味のことではなく、目に見える形でも美味しく飲めるように一番合理的で美しい様子を魅せるのです。
目に見える形でも美しく、そしてお茶が美味しい。これが一番です。
ミニマリズムも同様に「自分が一番快適に過ごすために」という意識が一番にあります。
その意味では、とても通じる部分がありますね。
4:「見立て」とミニマリスト
茶道には「見立て」という考え方があります。意味は、「そのものを本来のあるべき姿だけではなく、別のものとして見る」ということです。
例えば、本来は茶道具に使わない入れ物を茶道のお抹茶入れにしたりします。
この「マルチユース」のような代用方法は、モノをあまり持たないようにしているミニマリストの方、ミニマリズムにも通ずるのではないでしょうか。
茶道とミニマリズム・ミニマリストは通じる部分がある
私自身も何冊かミニマリズムやミニマリストの書籍を読んだことがあります。
自分でも出来る範囲で片付けをしたりなど行動もしたことがありますが、やはり余分なものがないというのはとても心地よいものです。
余計なことを考えなくて済むし、物事をスムーズに動かしやすいです。
もし、ミニマリストやミニマリズムに興味関心がある方も、茶道を学んでいると発見や気づきがあって面白いかもしれません。