オタク消費と茶道:おもてなし茶道

「オタク消費」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

これは「趣味にお金や時間をかける」という意味だそうです。

それを言うならば、私は茶道の「オタク消費」をしていると言えるでしょう(笑)。

さて、そんな「オタク消費」ですが、茶道の歴史でももちろん、そのようなことは幾度となくあります。

厳密に言えば、「オタク消費」という概念からは少しずれるのかもしれませんが、茶道に興味・関心があって、いろいろと消費したり購入したりという意味では変わらないでしょう。

ちょっと笑えるな、という視点でも楽しんでいってください。



1:茶室とオタク消費

千利休は「簡素に、小さく」ということを重視していたため、茶室は本当にシンプルです。

しかし、そんな中でも有名な「オタク消費」がこちらです。



はい、かの有名な金ぴかの茶室です。こちらは、豊臣秀吉がつくらせたとされる黄金の茶室(おうごんのちゃしつ)です。平三畳の随所に黄金が施された、なんとも贅沢な茶室。

いやはや、ここに入っても驚きばかりで落ち着く人はあんまりいないのではと思いますが。

それでもこちらは通常の茶室建築とは異なり、豪華絢爛で権力誇示のためにつくられた組立て式だそうです。

まあ、面白いなあという点で有名ですね。

2:茶道具と「オタク消費」

その昔、武士の間ではどのような茶道具をどれだけ持っているか、ということが自分の権威を証だという概念がありました。

特に珍しい茶道具にはとんでもないほどの値段、価値がつけられて、命までもかけたほど。

きっと、「俺はこんなの持っているねん」「僕はこれほどまでにコレクションしていますよ」みたいな会話があったのではなかろうかと思います。

3:お茶と「オタク消費」

お茶自身にも「オタク消費」みたいなものはあります。今でも「茶歌舞伎」(ちゃかぶき)というお茶の産地を鑑定するものはありますね。

その昔、闘茶(とうちゃ)と呼ばれる遊びがお金持ちや貴族の間でよく流行しました。

これは何かというと、お茶のたて方や香り、味から産地を当てる勝負です。

この闘茶(とうちゃ)は、場所や解釈、時代によっても回茶、飲茶勝負、茶寄合、茶湯勝負、貢茶などとも呼ばれ

日本では回茶(かいちゃ)、飲茶勝負(いんちゃしょうぶ)、茶寄合(ちゃよりあい)、茶湯勝負(ちゃのゆしょうぶ)、貢茶(けんちゃ)などともいわれたそうです。

自分が好きなものを追求する「オタク消費」は楽しい!



「オタク消費」という言葉ですが、個人的にはかなり好印象の言葉だなと思っています。

好きという気持ちをもって楽しむことで、それが経済へとつながり、めぐりめぐって誰かの生活とも豊かにしますし、文化も生まれます。

さて、あなたには「オタク消費」がありますか?

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