「ウェルビーイング」という言葉をよく聞くようになりました。
私はてっきりスピリチュアル用語かと思っていたのですが、ここ最近の目まぐるしいIT化や機械化によって心のあり方、人がよりよい状態でいることについて注目が集まっているように感じます。
そして「人がよりよい状態でいること」についての考えは、茶道にも通じるのではなかろうかと思っています。
茶道はお茶を飲むだけでなく、精神性の文化であると同時に、人がよりよい状態であるためのヒントをたくさん教えてくれます。
目次
1:茶道とウェルビーイング
茶道の作法には、ゆっくりと丁寧に集中して取り組むことで、瞑想状態に近いものができるとされています。
何かに集中して他のことを考えない状態というのは、とても頭がすっきりとして楽になります。
茶道の作法やお茶の点て方は大体が決まっていますが、特に、お茶を点てる時は静かにして行うのでそれだけに集中できます。
これによって、「悶々と悩んでいる」「むしゃくしゃとしている」「心がすぐれない」といった心のもやもや負のループから一度抜け出しやすくなるのです。
2:禅とウェルビーイング
茶道に関連する言葉に「茶禅一味」(ちゃぜんいちみ)という言葉があります。
これは、茶道と禅は根底に一緒の考えがあるという意味です。
そして、そこには共通して「人がよりよい状態でいること」=ウェルビーイングを常に意識した教えがあります。
例えば、禅語「知足安分」(ちそくあんぶん)は、足ることを知りて、己の分に案んじるという意味です。
「人はどうしても「ない」という点に目が行きがちだけど、自分の中に「ある」点を意識することが大切だという教えなのです。
分相応をわきまえることで、心豊かに幸せを感じて生きることができるとされています。
3:抹茶とウェルビーイング
ここからは、抹茶の効果・効能がウェルビーイングにつながることをご紹介します。
さらに、カテキンには、インフルエンザの感染を防ぐ、虫歯の予防になる、アレルギー症状を抑えるといった効果もあるんでもあるのです。
そして、皮下脂肪や内蔵脂肪を燃やす働きがあり、渋み成分であるタンニンには脂肪の吸収を抑制して、脂肪を分解する酵素の働きもあるのでダイエットにも最適です。
また、老化を遅らせる、身体の酸化を防ぐといわれいるタンニンという成分も抹茶に多く含まれています。
例えば、紅茶は1mg、そしてコーヒーは2.5mgに対して、抹茶はなんと100mg。粉ごと残さず飲むとムダなく摂取できます。
他にも、旨味成分である「テアニン」という成分にはアルファー波を出して、興奮を鎮めて緊張を和らげるリラックス効果もある優れものです。
ビタミンCも、みかんの4から7倍あって、ストレスに対する対抗力をつくるパワーもあります。豊富にあるビタミン、カテキン、フラボノイドには、口臭予防効果も。
カフェインも適度にとることで、疲れを改善しますし、抹茶に含まれるテアニンを摂取すると睡眠の質も上がりますよ。
積極的に抹茶をうまく取り入れると、こんなにもうれしい効果が得られます。
茶道なら心身ともにウェルビーイングに
いかがだったでしょうか。
もちろん、人によって「人がよりよい状態でいること」=ウェルビーイングの在り方は違う部分があるでしょう。
しかし、茶道が含む幅広い要素から自分なりのウェルビーイングを見つけやすいのではないでしょうか。
ぜひ、気になった方はチェックしてみてくださいね。