日本を代表するアニメのジブリ。このジブリには禅の思想が反映されているとも言われています。
実際に、鈴木プロデューサーもジブリと禅に関する書籍を出しています。
「魔女の宅急便」「もののけ姫」「天空の城ラピュタ」などなど沢山の作品がありますが、その中の禅の要素があるものを特にピックアップしたいと思います。
あえて作る「無音」のシーン 
(※写真はイメージです)
「魔女の宅急便」では、キキがトンボを助ける際のシーン。
「もののけ姫」では、シシガミが歩くたびにその地面から草花が生えてくるシーン。
「天空の城ラピュタ」では、パズーとシータがラピュタに到着したシーン。
これらは無音になっています。
人はそれまで音があったものが無音になると、集中します。
「あれ?」と思いますよね。その効果をよく活用しています。
茶道も集中するために、あまり会話をしません。
自然を舞台にした作品

自然を舞台にしたジブリ作品はとても多いです。
「もののけ姫 」「風の谷のナウシカ 」「天空の城ラピュタ」「平成狸合戦ぽんぽこ」など。
茶道・禅では自然を大切にした考えがあります。
例えば、茶室や茶庭なども自然を意識したものです。
自問自答の場面
(※写真はイメージです)
ジブリ作品には、キャラクターが自分自身と対話する場面があります。
例えば、「魔女の宅急便 」では主人公のキキが突然ジジの声が聞こえなくなり、ホウキで飛べなくなります。
そのほか、「ハウルの動く城」「風の谷のナウシカ」「千と千尋の神隠し 」「もののけ姫」など、キャラクターの心の葛藤や人との対話が描かれています。
茶道・禅も、大切にしているのは自己対話でもあります。
日本を代表する文化の「アニメ」にも禅要素がある
日本茶道とジブリ作品には、このように共通点があります。
例えば、茶道は季節の花や木といった、自然との調和を大切にしていますが、ジブリの作品でも、四季の移ろいを美しく描写する場面がいくつか出てきます。
そして、茶道は心の動きに注目することが大切だと言われていますが、ジブリのキャラクターも心の動きも、細かいところまでこだわって作られています。
ぜひ、この機会に改めてジブリ作品を見てみるのはいかがでしょうか。
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