秋を楽しむお茶会と茶道の銘リスト8月9月10月

秋だね~、食べ物が美味しい季節だ~

秋と言えば、 「実りの秋」「勉強の秋」「スポーツの秋」「食欲の秋」 とかかな

秋は美味しい和菓子もいっぱいだ!

みなさんが秋と言えば、これかな、と連想するように日本では四季があり、その四季に合わせて行事や特色があります。

茶道の考え方は、ありのままを大切にし、その時を大切にするというものですから、季節感もとても大切にします。

そして、その季節感を取り入れて、秋の世界観を表現するために和菓子や道具を取りそろえます。

ここでは、秋に関する茶道の道具やお花、和菓子についてをお伝えします。ぜひ、秋を楽しむ茶道や抹茶・お茶会を楽しんでくださいね。

秋の銘は何か?

銘とは、名前のことを言います。この名前とは一般的に優れた作品に対して使われます。また、銘は、茶道では器やお茶、お酒、お菓子に名付けれます。

季節に関するものであれば、季節を代表するものの名前をかねて付けられます。さらに、茶道において、春夏秋冬の分け方は、実際の季節感とは変わります。春は2月~4月、夏は5月~7月、秋は8月~10月、冬は11月~1月とされています。

では、秋の銘を月ごとに一部ご紹介します。

8月は、「青瓢」(あおふくべ)、「面影」(おもかげ)、「篝火」(かがりび)、「緑陰」(りょくいん)、「滴り」(したたり)、などです。

8月~9月は、「空蝉」(うつせみ)、「野分け」(のわけ)、「虫の音」(むしのね)などです。

9月は、「有明」(ありあけ)、「十六夜」(いざよい)、「雁鳴く」(かりなく)、「月の桂」(つきのかつら)などです。

9月~10月は、「里の秋」(さとのあき)、「山土産」(やまづと)、「苫屋」(とまや)などです。

10月は、「秋高し」(あきたかし)、「薄紅葉」(うすもみじ)、「神楽歌」(かぐらうた)、「桐一葉」(きりひとは)、「鈴の音」(すずのね)、
「冬支度」(ふゆじたく)、「冬日和」(ふゆびより)、「夜寒」(よさむ)、「紅葉狩」(もみじがり)などです。

また、この銘は、茶席で湯を沸かす火鉢状の部分の風炉(ふろ)でもあります。風炉は、5月から10月まで使われるの道具のことで、あたたかさを避けるを演出します。銘は季節を代表する花や動物も関係します。

秋の茶花は何か?

茶花とは、茶道で飾るお花のことを指します。華道とは違い、茶道の場合は主役はあくまでもお茶です。

そのため、シンプルで匂いの強いものは避けれます。さらに、季節感を楽しむことがメインなので、珍しい花ばかりではありません。

8月は、おみえなし、さぎ草、きん水引き、大山りんどう、ききょう、かるかや、むくげ、しまあしなどです。

9月は、ふじばかま、沢ききょう、ふよう、われこもう、秋草、みかえり草、じゃこう草、吹上菊、ほととぎす、りんどう、雁来紅(がんらいこう)などです。

10月は、貴船菊、吹上菊、ほととぎす、山菊、われこもうなどです。

また、季節によって変わる茶花は、それをもとに和菓子にもデザインとして引用されます。

秋の和菓子の3つの特徴

1:秋を連想させるような色彩

和菓子は、味だけでなく色も重要です。秋を連想させるような色彩が使われます。

2:味わいも秋を意識した季節感を

味わいも秋を代表する栗などを使った和菓子など、秋だからこその味を表現します。

3:風習や伝統にちなんだデザインやモチーフ

秋だからこそ行われる風習、伝統に関連した和菓子も作られます。

秋だけに行われるお茶会があります。

実は、秋だからこそ、その季節だからこそ開かれるお茶会というものがあります。

暑い夏の早朝に催される「朝茶事」(あさちゃじ)は、夜明け前に周りに打ち水をして清涼感を楽しむためにたっぷりと準備をします。

8月お茶会は、盂蘭盆会(うらぼんえ)、大文字送り火(だいもんじおくりび)などが有名です。盂蘭盆会は先祖の冥福を祈る供養で、7月15日または8月15日頃に行われています。

9月9日には、「重陽の節句」(ちょうようのせっく)で、花色小袖を着て菊酒を飲む風習があり、菊の節句ともいいます。

そのため、菊にちなんだ茶道具やお菓子もあります。さらに、9月お茶会は、初穂を祝って物を供える風習を取り入れる「月見の茶」(つきみのちゃ)もあります。

10月は、名残り月ともいいます。理由は、初夏から使っていた風炉が来月の11月から炉に変わるためです。その別れを惜しむため、「名残りの茶」といいます。

このお茶会では、茶道の侘びを取り入れて、使い古した道具や色あせたものなどを全体的にさびた演出をします。

また、「中置」(なかおき)といって、夏とは反対に暖かみのある演出をするのです。お茶会は、宇治の茶祭り(うじのちゃまつり)・仙樵忌(せんしょうき)・如庵茶会(じょあんちゃかい)などが有名です。

事例をご紹介します。

・8月のお茶会(事例)
1日:八朔釜
7日:仙台七夕茶会(~8日)
15日:盂蘭盆会
16日:大文字送りの火
24日:湊川神社納涼茶会(~25日)
28日:六閑忌・月次利休忌
30日:長生庵大黒釜(堀内家)

・9月のお茶会(事例)
3日:宗隣寺茶筅供養(宇治市、第1日曜日)
9日:重陽の節句
13日:天然忌(表千家)
15日:月見の茶
18日:成田山新勝寺献茶(表千家)
豊国神社献茶(薮内家)
23日:伊勢神社献茶(3年ごと23日前後で裏千家)
大宮氷川神社献茶(表千家)
25日:住吉大社献茶(表千家、下旬)
28日:月次利休忌

・10月のお茶会(事例)
1日:江月忌
2日:北野神社御旅所献茶(北野天満宮、表千家)
3日:中置(なかおき)
4日:靖国神社献茶(裏千家)
5日:塩釜神社献茶(塩籠市、裏千家)
6日:仙樵忌(大日本茶道学会)
7日:銀閣寺献茶(表千家)
8日:宇治の茶祭(第1日曜日)
9日:古渓会(10月中の2日間)
10日:伊勢神宮献茶(表千家)、当麻寺茶筅供養、如庵会(10日すぎの2日間)
12日:明治神宮献茶(裏千家)
14日:水無瀬神宮献茶(表千家)
15日:熱田神宮献茶(表・裏千家、遠州流、志野流、松尾流、尾州久田流など)、東大寺献茶(表千家)
16日:楽只忌(松尾流、中旬日曜日)
17日:唐軒忌(京都市、西翁院)
19日:平安神宮献茶(三千家、薮内家)
20日:一翁忌(武者小路千家、第3日曜日)、石州俣毎歳忌(第3日曜日)
25日:伊勢神宮献茶
26日:風炉の名残り(下旬)
27日:宗達忌
28日:月次利休忌
29日:紹鷗忌(東京、護国寺)
31日:ニ条城市民茶会(10月末~11月3日)

茶道を通じて秋をもっと楽しもう!

いかがでしたでしょうか。もちろん、茶道には通年で使われたり、行われる茶会もあります。

しかし、せっかくの秋ですから、茶道や抹茶を楽しむならば、ぜひ季節感も意識すると気持ちが変わります。

例えば、いつも通年で食べる和菓子よりも秋限定の和菓子にしたり、秋らしいお茶碗やお皿を用意するだけでも立派なお茶会です。

「その時を楽しむ」茶道、この季節を楽しんで、より素敵な日々を過ごしてくださいね。

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茶道の道具や和菓子の銘がおよそ1000語掲載されています。銘の中には俳句の季語になっているものもあり、日本文化に興味のある方にはおすすめです。>>茶の湯の銘 季節のことば (淡交新書)はこちら

 

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