10月といえば、多くの方にとっては、「ハロウィン」がイメージに上がるのではないでしょうか。
ハロウィンは西洋の文化ですが、日本にも浸透してきましたね。
中には、パーティーをしたり、コスプレしたりと頼んでいる方もいらっしゃるでしょう。
だからこそ、茶道×ハロウィンで、これまでとは違ったアプローチの楽しみ方をしませんか。
目次
1:茶道とハロウィンの共通点
ハロウィンは、ヨーロッパ発祥のお祭りで秋の収穫をお祝いすること、そして悪霊を追い払うためのお祭りです。
そのほか、様々に諸説もあり、歴史もありますが、文化というものに共通するのは、「今いる人々が幸せに豊かに暮らせるように祈ること、悪いことが起きないように願うこと」です。
それは、日本文化にも共通します。
だからこそ、和洋折衷にできるときっと楽しめるのではないでしょうか。
2:今も茶道文化があるのは、西洋文化のおかげ?
そもそも、日本の茶道の中には、西洋文化が入ってきたからこそ、今でも受け継がれているという事実があります。
例えば、「立礼」(りゅうれい)は椅子とテーブルで行いますが、それも文明開化の際に、実際に西洋の方を招き入れるために編み出したからと言われています。
今では当たり前のようにあるものですが、西洋文化が入ってこなければ、ないものでしょう。
この和洋折衷がある日本だからこそ、独自の文化を作っていっていると言っても過言ではありません。
その上、今では畳のあるおうちも、前に比べて少なくなっているというデータもあります。
だからこそ、和室や畳がない場合で茶道を楽しむには、ちょっとした工夫を考える必要が出てきます。
3:和室がなくても茶道を実現する5つのポイント
さて、和室がないのに、どうやってハロウィンをテーマにした茶道をやれるのか。
そのための5つのポイントをご紹介します。
1:掛軸の代わりに看板
→掛軸とは本来、そのお茶会のテーマを示したもの。だから、ハッピーハロウィンと書かれたものでもOKです。
2:茶花の代わりに、秋を感じるプリザーブドフラワー
→茶花は、抹茶の風味などを邪魔せずにシンプルにするもの。プリザーブドフラワーなら、香りも気にせずに近くに飾ることができます。
3:正座ではなく、椅子に座る
→茶道でも立礼(りゅうれい)といってイスとテーブルを使ったお茶会は正式にあります。だから、和室がなくてもできます。
4:和菓子じゃなくても好きな甘いもの
→抹茶に和菓子と思いがちですが、苦味を和らげる甘味があるものなら美味しく楽しめます。もちろん、ハロウィン仕様のお菓子を用意するのもありです。
5:着物の代わりに仮装
→茶道やお茶会では、着物や和服でないとダメなのでは?と思いますよね。それは、茶道の本質を突き詰めていくと「相手とその場を思いやる服装」が本質の意味です。だから、TPOに応じて仮装でも可能です。
このように茶道の本質を捉えれば、応用ができるのです。
茶道の本質を理解すれば形を変えても楽しめる!
日本の茶道には沢山の決まり事がありますし、そのイメージも強いでしょう。
では、なぜその決まり事があるのか。それは、その背景から導き出されたものが形になっているのです。
例えば、この場面ではこのようにお辞儀をするものと決まっているのは、この場面では敬意を払うため、という意味が背景にあります。
つまり、心の中で思っていることを表現するために、このような形をしましょう、ということなのです。
だからこそ、その大切にしたい心を守っていれば、多少の形が変わっても良いのではないでしょうか。
それは、世界が変わるように表現方法も変わってきます。だからこそ、一番大切にしたい思いは大切にしていきましょう。