これまでに学生から社会人まで年齢問わず「おもてなし茶道」をお伝えしてきました。
その中で、茶道こそ、社会人やビジネスをされている方にとても役立つのではないかと思っています。
その理由について、いくつかお伝えします。
目次
1:自分をコントロールする修行ができる
仕事は、どうしても100パーセント自分の思い通りになることはなかなか難しいと思います。
付き合いや関係性によって、自分一人ではどうにもできないことは少なくありません。
そんな時に、まずは、自分の気持ちや感情をある程度コントロールする技術が身につくのが茶道です。
例えば、悩み事でぐるぐると考えすぎる場合には、一服、お抹茶を自分で点てて、瞑想状態をつくることができます。
自分一人で解決できない悩みにずっと時間も心も消耗してしまうのは、非常に疲れるものです。
だからこそ、少し俯瞰出来る状態をつくる。これが重要。
いつまでも、心や頭の中がいっぱいいっぱいだと、仕事でのパフォーマンスもよく出ません。
2:「賢者は歴史に学ぶ」茶道は様々な歴史と紐付いている
茶道は、実は多くの事柄と結びついています。
例えば、織田信長などの武将は戦国時代にこよなく茶道を愛しました。
時には、有名な茶道具を巡って死をかけた戦いまであったのです。
それほど茶道具が高値になった理由や経済の回し方など、現代でも参考になるものはたくさんあります。
これも、なぜそのようになったのか、そしてどうして問題が起きたのか。
この思考ぐせが身につくだけでも、ビジネスやお仕事に役立つでしょう。
3:マナーや教養が身につき、好印象を与える。
時代によって、マナーなどは変わるとは言いますが、そんなマナーでも本質は変わらないと思います。
それは、「相手を想う心を表現する」ことです。
個人的な見解にはなりますが、例えば冠婚葬祭のマナーを細かくすべて間違いなく覚えている必要はないとは思いますが、社会の中の1人として「守ろうと意識」することは非常に大切だと思っています。
だから、事例の冠婚葬祭のマナーも、分からなければ、自分で調べるなり、知っている人に教えてもらうなり、をする必要はあると思うのです。
これは、お互いが心地よい関係でいるためのお約束、マナーです。
そして、茶道には、このような「相手を想う心を表現する」ことを作法で行います。
それを日頃、意識しているかどうかで、行動も選択も変わってくるでしょう。
4:グローバル化、国際化の中での日本人としてのアイデンティティを持つ
実は、私、高校生の頃に大学はアメリカに行きたいと思っていた時期がありました。
おそらく、その時はミーハー丸出しだったと思いますが、その頃にある専門学校のパンフレットに出会いました。
その中のターナー,カオリ・ナラさん(日本人として初めてハリウッドで成功したメイクアップ・アーティストの第一人者)のお話が、自分の中で今でも残っています。
「日本人は世界に出たらアジア人の1人」「日本人なら日本文化を分からずして世界に出るなんてエイリアン!」
そんな感じのことをおっしゃっていたように記憶しています。
その当時は、頭の中を殴られたかのように、自分の浅はかさな考えにガツンを渇を入れてくださいました。
本当に、今でも感謝しきれません。
それから、現代は言わずもがな、もうグローバル化、国際化ですね。
そんな世界とも共存していく中で、日本人として生きていく上で重要なのは、日本文化を受け継ぎ、それを表明し、表現できることだと思います。
そして、現に私は海外の方にお伝えする際、日本文化と日本人、日本人の価値観をよくお伝えしていますが、非常に興味を持っていただけています。
それは、きっと、日本という国が続く限り、残るものだと思っています。
忙しい!お金もない!なら書籍からもおすすめ
「とはいっても、すぐに茶道を始めるには、、、」と思ったそこのあなた。
まずは、書籍からがおすすめです。本で読んでみて、少しでも茶道のエッセンスを学ぶだけでもきっと楽しいと思います。
ぜひ、読みやすそうなところから手に取ってみてくださいね!