初心者のための基本的な茶道知識10選!

茶道って一体どんな道具があるの?

勉強しようと思ったけど、まずは何を知ればいいんだろう。。

茶道を見て気になったけど名前がわからないから調べられない!

茶道を雑誌やテレビで見ても「これは一体なんだろう?」「これは何に使うもの?」「これの名前を知りたい!」ということがあると思います。

茶道具の名前や読み方を知っていれば、調べることもできますし、比較して購入することができますね。また、茶道では道具を代替え品で揃えることもあります。この際に、役割も知っておくと揃える準備もはかどりますね。このことを茶道では「取り合わせ」と言います。

まずは、茶道の知っておきたい基本的な知識をご紹介します!

茶道

恐らく、雑誌やテレビで見たことあるもの、または実際にお茶会に参加をしてみて目にしたことがあるであろうものをメインにご紹介しますね。意外と知らなかった読み方や意味も知るとより楽しくなります。

・茶室 ちゃしつ

茶室は、お茶会やお手前の練習をする場所ですね。茶室というと、和室を思い出す方がいるかもしれません。日本でもおうちに和室がある方もいらっしゃるでしょう。

この茶室と和室の違いは「床の間」があるかないかです。つまり、床の間がなければ、茶室とは言わないのです。昔は日本で和室というと床の間がありましたが、時代が変化して床の間のスペースがもったいないとのことで、省略されることが多いです。

ではなぜ、床の間がなぜ必要なのかは、茶道に欠かせない掛軸(かけじく)や茶花(ちゃばな)や香合(こうごう)とったものを配置する場所だからです。

茶室(庭) ちゃしつ

実は和室部分ではなく、日本語では庭の部分も「茶室」と呼びます。理由としては、茶道の世界観が庭にも表現されているからです。

例えば、東京ディズニーランドや東京ディズニーシーに行ったことがありますか?東京ディズニーランドやシーは、電車でもバスでも舞浜駅に着いたら、もう駅からディズニーランドの世界観を演出しています。

ディズニーランドに着くまでの道のりに、BGMでディズニーの曲が流れていますし、途中にディズニーショップがあります。つまり、目的地に着くまでに、自然と誘導されていくように演出されているのです。それが茶道にもあるのです。

ここから茶室の中に入っていきます。

・掛軸 かけじく

茶席の床の間に飾られているものです。多くの場合、茶道の家元や禅の教えなどが書いた墨蹟(ぼくせき)が多いです。基本的に、そのお茶会のテーマや思いを表現しています。

(渓風紅似錦:渓楓(けいふう)紅(くれなゐ)なること錦(にしき)に似(に)たり。→11月の禅語)

・茶花 ちゃばな

床の間にシンプルにその季節にあったお花を飾ります。あくまでお茶が主役なので、香りの強いものなどは避けられます。

・釜、鉄瓶 かま、てつびん

お湯を沸かすためのもので、現代でいうとポットのようなものです。

・風炉、炉 ふろ、ろ

風炉(ふろ)、炉と(ろ)は、釜・鉄瓶をかけてお湯を沸かすためのものです。なぜ2種類あるかというと、季節によって、風炉、炉を使い分けるからです。理由は、お客様に季節の演出をするためです。

例えば、冬の寒い時期には暖かさを演出するため、炉を使います。

炉は、畳の下に備え付けられている小さな囲炉裏で、お湯を沸かすと座っている位置にあたたかな蒸気が見えて、あたたかい雰囲気を演出できます。今で言うと、床暖房のような発想に近いです。

反対に、夏の暑い時期には涼しげな雰囲気を演出するため、風炉を使って、あつい蒸気をお客様に近づけないようにします。

炉と風炉はそれぞれ使う時期が決まっています。炉→11月~4月、風炉→ 5月~11月です。

抹茶を点てる上で必要な道具についてです。

※道具は流派によって変わります。こちらは裏千家を元にご紹介しています。

・お茶碗 おちゃわん

お茶を飲むための器です。実は世界の様々なところで色んな形や色や手触りのものが作られています。昔は中国や朝鮮など外国のものが高価だとされていました。お茶碗も季節や使う人、種類を使い分けます。

ちなみに、初心者にとって使いやすいオススメのお茶碗は「楽茶碗」というものです。なぜなら、茶碗の厚みがありあついお茶でも手に熱さが伝わりにくく、中の構造もお茶が泡立ちやすいように設計されています。

・棗 なつめ

薄茶である抹茶(うすちゃ)を入れる漆の器です。漆は殺菌効果もあるため、重宝されていました。

・茶筅 ちゃせん

竹で作られた、お抹茶を点てる道具です。穂の数によって名前が違います。なぜなら、穂の数が多い方が点てた時に泡が細かい印象です。初心者ならば、「百本立て」(ひゃっぽんだて)が一番扱いやすいでしょう。

「数穂」(かずほ)→72本程度

「八十本立て」(はちじっぽんだて)→80本程度

「百本立て」(ひゃっぽんだて)→100本程度

また、茶筅は繊細で消耗品でもあるので、きちんとお手入れをしながらも使いづらくなったら買い換えます。

京都の有名な神社では定期的に古い茶筅を集めて、焚き上げて供養します。「茶筅供養」といって、これまで頑張ってくれた茶筅に感謝をするのです。

・茶杓 ちゃしゃく

お抹茶を棗からすくう道具です。竹で作られたものが多いです。

なぜ茶道具は、竹から作れたものが多いのか。

それは日本人が縄文時代から竹の製品を作ってきて、竹が豊富だからです。

例えば、日本の昔話でも「かぐや姫」ってありますね。あれも竹から姫が生まれてきています。日本は竹との関係が密接なのです。

銘(めい)って何?

銘とは、名前のことを言います。この名前とは一般的に優れた作品に対して使われます。昔は、金属のものに刻印をしたことから、この銘という漢字を使うようになってともされています。

また、銘は、茶道では器やお茶、お酒、お菓子に名付けれます。これらは季節に関わるものも、関わらないものもあります。

季節に関わらないもののことを「無季」(むき)といいます。例えば、「好日」(こうじつ・こうにち)、「無事」(ぶじ)、「無心」(むしん)、「松風」(まつかぜ・しょうふう)、「和敬」(わけい)、「清好」(せいこう)などです。

季節に関するものであれば、季節を代表するものの名前をかねて付けられます。さらに、茶道において、春夏秋冬の分け方は、実際の季節感とは変わります。春は2月~4月、夏は5月~7月、秋は8月~10月、冬は11月~1月とされています。

茶道は、季節感をとても大切にします。なぜなら、その時を大切にする心を重視するためです。

そのため、秋には秋の世界観を表すように和菓子や道具を取りそろえます。これは、春夏秋冬決められた銘も参考にします。

<茶道が分かる!おすすめ文献ピックアップ>

初心者のための入門書

茶の湯とは、主客一体を通してお互いの心を通わせていきます。一服のお茶をおいしくいただくための「一座建立」を追求していきます。解説では、割稽古、薄茶の基本の点前、お客側はどのようにふるまうべきかも解説されています。季節の点前にある大炉や炭手前、毎日の暮らしの中での楽しみ方も紹介されています。>>茶の湯 裏千家 心通わすお茶はこちら

 

 

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